iPodと「DJ選曲術」

iPodには、曲をシャッフルして再生する機能がついています。まあ他の携帯音楽プレーヤーにもついていますが。
このシャッフル機能で音楽を聴いていると、不思議なもので、この曲の次にこう来るのかって思うような時があります。どうやら人は、けっして作為的に並べられていないモノであっても、その順番からなんらかの意味を読み取ろうとするようです。


キョート・ジャズ・マッシブのDJである沖野修也さんの「DJ選曲術」は、このような曲順について明解に答えを出してくれる読んでいて気持ちのいい本です。


また、人が、選ぶという行為、選曲するのは何故かについて、
1つは単純に好きな曲を聴きたいとし、もう1つは、本から少し引用しますと

自分の好みを人と共有したいという欲求。「こんなん好きなんだけど、君はどう?」という問いかけは、自分を知ってほしいという、ある意味人間の根源的な欲望から発せられているとも言えるでしょう。故にDJが自分の趣味嗜好をオーディエンスに披露し、そして支持されるという構図は、人間の社会的、宗教的、あるいは政治的性質を象徴しているのかもしれません。
 人は自分のために選曲する。そして自分を他人に受け入れてほしいがために選曲する。これは興味深い事実です。

例えば、これは、デートでドライブするときに、音楽の選曲をいっぱい考えてしまうのは、好きな人に自分を受け入れて欲しいからなんだってことを考えれば、なるほどです。
(この話は、ちょっと続く)